機械器具設置工事ゴミ処理メンテナンス業務
産業廃棄物などのゴミは世界において年間20億トン以上生まれていると言われこのままの勢いで増え続けると2050年を迎える頃には現在の70%増にもなると見込まれている世界の喫緊の課題です。当社においてはゴミ処理のための設備などのメンテナンス業務を通じて、サスティナブルな地球環境の実現に貢献して参りたいと考えています。
「ごみ管路収集輸送システム」とは
当社がサポートする東京臨海副都心や幕張副都心における「ごみ管路収集輸送システム」とは、オフィスビルや大規模住宅などで貯められたゴミを、自動的に空気の力で清掃工場まで運ぶシステムです。簡単に言えば掃除機のようなシステムで、ゴミの貯留設備が吸引口、ゴミ収集管がホースにあたり、収集プラントが掃除機本体に相当します。当社は有明清掃工場や、台場地区・有明地区と幕張地区においてさまざまな設備のメンテナンスを行なっています。
ゴミ処理設備とは
ゴミ処理設備には一般の方が想像する以上に多数の設備が存在します。ゴミの投入装置から貯留、そして排出装置。ゴミを分離する設備や、計量するための設備、冷却器、脱臭装置などさまざまな設備から、それらを制御する動力盤などがあり、メンテナンス業務も清掃業務、給脂業務や測定業務など内容は多岐に渡ります。
システムの概要
「ごみ管路収集輸送システム」の主な流れとしては、利用者がゴミを捨てる投入口から、ゴミ貯留排出装置に送られ一時的にゴミが貯留されます。そして収集輸送管へ少しずつ排出され、空気の流れに乗せてサブステーションまで運ばれます。そして切替装置を通して分離機に入り、遠心力を利用してゴミと空気とに分離されます。その後分離したゴミが計量装置で計測され、排出装置へと送られます。排出されたゴミはブロワ設備の吸引力によって収集プラントまで運ばれ、ゴミバンカへと貯留されます。こうした一連のシステムはコンピュータにより自動制御で行われています。
収集システムの種類
収集システムには主に次の4種類が存在し、建物の種類や構造などに応じて、適したタイプを選ぶことができます。
【マンションなどの住宅の多い建物の場合】
ダストシュート型
建物の各階廊下などに設けられた投入口よりゴミを捨て蓋を閉めると、ゴミが落下し建物下部に設けられた貯留設備に送られるゴミ処理施設。
後投入型
上述のダストシュート型が設置できない建物などで採用されている施設。ロータリードラムの後部に容量規制型の投入行が設けられた構造となっている貯留設備。
【店舗や病院などの業務系建物の場合】
ダストボックス反転型
ロータリードラム後部にダストボックス用反転装置を備えたもの。ゴミを投入し一定量になるとEVなどを利用してドラム室まで運搬され、ドラム内に投入されます。
後扉型
扉型の投入口が設けられた構造で、扉を開けて投入しゴミが一定量になるとドラムが回転し、ゴミがドラム内に貯留される仕組みになっています。